平成20年7月8日
五 小 の 風 景 No.3
五日市小学校長 国政 直文
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授業の土台としての学習規律
今年度本校では,「コミュニケーション能力の向上につながる学習活動の工夫」を研究テーマに国語科の授業を中心に取組を進めています。
この研究を進めることで,「自分の考えを持ち,そのことを自分の言葉で表現し,人の考えをききとり,さらに自分の考えを深めることができる児童」に育つことを目指しています。その過程において,子どもたちにしっかりとした学力を身につけさせたいと思います。
そのためには,日々の授業指導を充実させることが大切だと考えています。そこで,すべての授業の土台となる学習規律(授業を行う上でのきまり)を全学級で徹底していくために,5月のはじめに講師の先生(山口大学教育学部教授 繻エ昭徳先生)にお越しいただき,研修会を行いました。
研修の中で,学習規律の基本として次の3つのことを教えていただきました。
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@ 遅刻をなくすこと。(授業開始時に遅れないこと)
A 私語をなくすこと。
B 忘れ物をなくすこと。
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授業開始の時刻になっても全員がそろわず,授業が始まらなければ45分の授業時間が40分になったり35分になってしまいます。1日6時間の日に,毎時間こういうことがあるとすれば,1時間に5分間ずつ授業時間が減少するとして,1日で30分もの授業カットをしたことと同じことになります。年間を通してこういうことが行われるとしたら大変な授業時間がカットされることになります。
また,座ったままでの私語が多くなると,教室全体が常にざわついた状態になり,落ち着いて授業に集中することができにくくなります。一生懸命先生や友だちの発言を聞こうとしている子どもにとっても,私語をしている子どもにとっても非常にマイナスになります。
さらに,学習用具等の忘れ物があると,これまで学習したこととのつながりが不十分になったり,学習したことの積み重ねが不十分になったり,周りの人に迷惑をかけることもでてきます。したがって,忘れ物をすることは,自分にとっても周りの人にとっても不利益になることなのです。
つまり,「@遅刻をする A私語をする B忘れ物をする」ということをなくすという学習規律が十分に取り組まれていなければ,どんなに素晴らしい教材等を準備しても,子どもたちに十分な学力を身につけさせることが難しいということです。もちろん,学習規律はこの3つのことだけではありませんが,まずはこの基本である3つのことを徹底していくことが大切だと思います。
3つの学習規律のうち,@遅刻をしない,B忘れ物をしないということについては,基本的生活習慣とつながっています。学校でも言い続けていきますが,ご家庭での声かけも必要だと思いますので,ご協力の方よろしくお願いします。
家庭・学校の協力によって,五日市小学校の子どもたちを「かしこく すなおに 元気よく」伸ばしていきましょう。