平成21年3月18日
五 小 の 風 景 No.12
五日市小学校長
国政 直文
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「目標に向かって」
6年生はいよいよ明日が卒業式となりました。人生の中で一番長い学校生活を過ごした小学校で学んだことや思い出は,これからいろいろな場面で思い起こされることでしょう。こうしたたくさんの思い出や学んだことを宝物として,これからの中学校生活へ希望を持って旅立っていってほしいと思います。
1年生から5年生までの人たちは,1年間それぞれに目標をもって取り組んできたことでしょう。修了式まで,あと少し。この1年間の自分の行動を振り返り,どんなところが成長し,どんなところが足りなかったか,家族の人と話し合ってみるといいのではないでしょうか。そして,自分のいいところをもっと伸ばすために,自分の足りないところを努力して少しでも直していってほしいと思います。
今,卒業式に向けて,式場である体育館は着々と準備が整ってきています。各学年が作成したお祝いメッセージが体育館2階の手すりに掲示され,2年生が育てたパンジーの鉢が体育館横に準備され,当日は卒業生の入退場の花道をかざります。
そんな中,一昨日は6年生全員がこれまでの感謝の気持ちを表す意味で,校舎の隅々まできれいに掃除をしていました。黙々と一心に掃除をしている姿に,これまでに身につけてきた彼ら彼女たちの成長の跡をうかがうことができました。とてもうれしく思いました。以前にもお知らせしましたように,本校では生活の基本として「時間厳守」「掃除」「あいさつ」の徹底を図ってきました。そういった意味でも,6年生が一生懸命に掃除する姿は,その成果の表れであり,きっと下学年の模範となることでしょう。また,6年生は全校朝会のときには,いつも一番最初に体育館に入場し,他学年の入場を静かに待っていました。最高学年の6年生の行動が,他学年の子ども達にも時間厳守という点で大きな影響を与えていたのではないかと思います。
「掃除」にしても「時間厳守」にしても,6年生のこうした行動をどの学年の人たちにも受け継いでもらいたいものです。次々に受け継いでいき,それがどの子ども達にとっても当たり前になることが,この学校の伝統となり文化と
なっていくのではないかと考えます。
右の写真は「もくれん」です。学校でも中庭のもくれんの白い花が咲き誇っています。卒業式前のあわただしい毎日ですが、もくれん花の鮮やかな白さを目にすると心が和みます。もくれんの花言葉は、「自然愛」「持続性」です。また,つぼみの先が必ず北を向くので,方向を指示する植物「コンパス・フラワー」とも呼ばれているそうです。
1年生〜6年生までのすべての人たちには,学校としての目標が決まったら,もくれんのように方向を同じにして,もくれんの花言葉のように持続性をもって取り組んでほしいです。大きな成果が表れることを期待しています。
保護者の皆様には,本校教育へのご理解ご協力,大変お世話になりました。来年度も着実な取組を進めてまいりたいと思いますので,引き続き本校教育へのご理解ご協力よろしくお願いいたします。